受験と資格認定について > 学習の手引き > 過去問一覧 > 高齢者介護と介護技術の進歩

2級資格認定試験概要

「介護福祉経営士2級」資格認定試験 出題例

「介護福祉経営士2級」資格認定試験の試験問題の一部を抜粋して掲載します。
※解答と解説は株式会社日本医療企画が作成しました。
※試験問題、解答、解説の無断転載・転用を禁じます。

解答・解説

介護福祉経営学 基礎Ⅰ 高齢者介護と介護技術の進歩

介護職の現状、定義等について、以下の選択肢のうち、適切なものを1つ選びなさい。
選択肢
①在宅・施設を問わず介護職の入り口として「介護職員実務者研修」が創設され、これまでの訪問介護員(ホームヘルパー)2級研修は、2013(平成25)年度より「介護職員実務者研修」に移行する。

②介護福祉士は、専門的な知識と技術をもって、入浴・排せつ・食事その他の介護を行い、地域の介護力を育てるための研修が必須とされている。

③介護保険法等の一部改正法により2015(平成27)年度以降、すべて介護職の業務として喀痰吸引等の医行為が認められる。

④東南アジア諸国とのEPA・FTAの交渉をきっかけに、外国人看護師・介護福祉士候補者の受け入れが実施されている。

⑤2012(平成24)年9月末の介護福祉士の登録者数は、国家試験に合格した登録者より養成施設を修了した登録者のほうが多い。

解答と解説

解答
解説
×① 介護の質を向上するための人材養成の在り方と今後の介護人材のキャリアパスを「初任者研修修了者→介護福祉士→認定介護福祉士」を基本とすることになっている。実務者研修はこれまでの基礎研修に相当する、2015(平成27)年度からの介護福祉士の受験要件資格である。

×② 「地域の介護力を育てるための研修をする」という規定はない。1987(昭和62)年制定された当時の内容では、「専門的な知識と技術をもって(中略)入浴・排せつ・食事その他の介護を行い、本人及びその介護者に対して介護に関する指導を行う」となっている。また、2008(平成20)年定義規定の一部を「心身の状態に応じた介護」へ改め、2011(平成23)年には喀痰吸引等についても追加された。

×③ すべての介護職ではない。一定の条件下で痰の吸引や胃瘻による経管栄養は認められていたが、2012(平成24)年4月から、「社会福祉士及び介護福祉士法」の一部改正により、介護福祉士と一定の研修を受けた介護職員等において、一定の条件下で痰の吸引等が行えるようになった。

○④ 東南アジア諸国との経済連携協定(EPA)・自由貿易協定(FTA)の交渉をきっかけに、2010(平成22)年インドネシアとフィリピンから1,360人が入国、2012(平成24)年3月外国人介護福祉士が初めて誕生している。

×⑤ 2012(平成24)年9月末の登録者数は、国家試験からの登録者数70万6,975人、養成施設からの登録者数が27万7,491人であった。
参照テキスト『介護福祉経営士テキスト 基礎編Ⅰ 5巻』p.112~140
介護福祉経営士テキスト(日本医療企画発行)特設サイト(外部サイト)
ご購入は日本医療企画オンラインブックストアへ(外部サイト)